設備保全や配管工事に関わると必ず出てくるのが
「バルブの呼び径」です。
しかし、
- A系とB系って何が違う?
- 呼び径と実際の内径は同じ?
と疑問に感じる方も多いはず。
この記事では、初心者にも分かるように
バルブサイズの基本と現場での注意点を解説します。
バルブの大きさは配管サイズで決まる
バルブは配管途中に設置される機器のため、
👉 接続する管や継手の呼び径に合わせてサイズが決まります。
つまり、
バルブ単体で大きさを選ぶことはほぼありません。
呼び径とは?
呼び径とは、配管部材のサイズを表すための共通表記です。
例:
- 25A
- 50A
- 2B
A系(A呼称)・B系(B呼称)・外径 対応表(JIS配管)
※一般的な鋼管(SGP)の代表寸法です。
| A系(呼び径) | B系(インチ) | 慣用呼び | 管の外径(mm) |
|---|---|---|---|
| 10A | 3/8B | 3分 | 17.3 |
| 15A | 1/2B | 4分 | 21.7 |
| 20A | 3/4B | 6分 | 27.2 |
| 25A | 1B | 1インチ | 34.0 |
| 32A | 1 1/4B | 1インチ1/4 | 42.7 |
| 40A | 1 1/2B | 1インチ半 | 48.6 |
| 50A | 2B | 2インチ | 60.5 |
| 65A | 2 1/2B | 2インチ1/2 | 76.3 |
| 80A | 3B | 3インチ | 89.1 |
| 100A | 4B | 4インチ | 114.3 |
| 125A | 5B | 5インチ | 139.8 |
| 150A | 6B | 6インチ | 165.2 |
A系とB系の違い
呼び径には主に次の2種類があります。
● A系(メートル系)
例:25A、50A
JIS規格ベースのミリ表記。
● B系(インチ系)
例:1B、2B
インチベースの表記です。
実務での使われ方
一般的な傾向として:
- フランジ接続 → A系
- ねじ込み接続 → B系
が多く使われます。
※ただし必ずそうなるわけではありません。
管材業界の「慣用呼び」
B系では現場独特の呼び方もあります。
| 正式表記 | 慣用呼び |
|---|---|
| 1/2B | 4分 |
| 3/4B | 6分 |
| 1B | 1インチ |
新人が最初につまずきやすいポイントで、〇/8に置き換えて呼ぶものです。
現場ではよく使用されていますので覚えておきましょう。
例:1/2B → 4/8(よんぶ)
【重要】呼び径=バルブ内部径ではない
ここは非常に重要です。
👉 呼び径と、バルブ内部の実際の通路径(ボア径)は一致しません。
理由:
- バルブ構造の違い
- 流量調整のため
特に調節弁・調整弁では、意図的に内部を絞っています。
そのため、
「50Aのバルブ=50Aの流路」
ではありません。
まとめ
✔ バルブサイズは配管・継手の呼び径に従う
✔ 呼び径にはA系(メートル)とB系(インチ)がある
✔ フランジはA系、ねじ込みはB系が多い(絶対ではない)
✔ 呼び径と実際の内径は別物
✔ 調節弁は内部が絞られていることが多い


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